パナソニック、シャープが決算予測を発表しました。
その発表は、まさに衝撃でした。
パナソニック→最終損益 7,650億円の赤字
本日の株価 416円(前日比-98円)
一時ストップ安
シャープ→ 最終損益 過去最高4,500億円の赤字
本日の株価 168円(前日比-4円)
このまま、日本のモノづくりは、終焉を迎えてしまうのでしょうか?
考えてみれば、今、ちょうどテレビで、宮根さんが、
「自分たちが大学生のころは、松下電器に入れば一生安泰だと言われた。」
「松下電器がつぶれるときは、日本がつぶれる時だと言われた。」
と、話してました。
まさにその通り。
筆者も、同じようなことを言われてきた世代です。
何が問題なのか?
いろいろな考え方があるでしょう。
薄型テレビからの、早期脱却の失敗。
新製品の開発の遅れ。
そして、上記のようなことを言われて入社した人間が、ある程度の地位に登ったためのおごり・・・。
これらは、社内的な問題です。
しかし、個人的には、違うと思っています。
こうなってしまったのは、新興勢力にシェアを奪われたこと。
これが一番だと思います。
なぜ、シェアを奪われたのか?
これは、半島系電機メーカーの、
「国家トップセールス」
の結果だと思います。
日本人は、良くも悪くも、
「あまりにもお人好し」
になったのも原因でしょう。
前にも書きましたが、日本一の携帯電話キャリア会社
「NTTドコモ」
の、スマートフォン、タブレットの端末ラインナップを見たらわかります。
かつては、
パナソニック、シャープ、東芝、NEC・・・
が、中心でした。
ところが、今では、
サムスン、LG
が、その座を奪っています。
国内メーカーは、巨額の赤字に苦しめられて、
携帯電話事業から撤退せざるを得なっかたのも事実ですが・・・
国家を挙げて、政府が、対政府にセールスをしてくれる中、
自国では、ほぼ2社でシェアを独占できる会社。
自社だけで、コツコツと販売ルートを確保し、
自国では、内外の多くのメーカーと競争せざるを得ない会社。
パナソニックと、シャープの巨額赤字決算の一因は、ハッキリ言って、
「国策の失敗」
が、その最大の要因でしょう。
こういう話をすると、すぐに、
「日本人は、右傾化してきた。」
などと論評する人間がいますが、今は国家存亡の危機とも言えるんじゃないでしょうか?
右傾化しているんじゃない。
国家に対する誇りを取り戻そうってことです。
あらゆる業界で、今後、同じことが起こるでしょう。
とりあえず、携帯とタブレットくらいは、国産のものを選ぶとします。(笑)